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よどんだオレンジ
夜空がちょっと赤かった。

ふと思い出したのは、渋谷の上空あたり。

すこし離れた場所からよく眺めていたころ、
夜遅くなっても、夕方の空にガスをもやもやさせたみたいな、
独特な、不自然なオレンジ色をしていたのを思い出す。

最初「どうしてあんな色なんだろう?」と思ったら
「渋谷が明るいからでしょ」って言われて
ふーん、と思った。
けれど、毎日毎日そんな色した空をみているうちに、
悲しくなってきた。

どろどろっとした様々な想いが渦巻いている空気が、
ネオンと一緒に空に噴き出してしまったみたいな
いやな色をしてた。

空はどんな思いでそんな色を自分の一部にしてるんだろう。

何でもある、っていうのは
何にもない、と同じこと。
ちがう見方をすれば。

同じ場所を、どちらに思うこともあって、
自分の中に矛盾を感じる。

あのオレンジの空は悲しいのに、
その下には気に入っている場所もあるので
複雑な気持ちになっちゃう。
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by mpana | 2007-03-20 22:23 | 自然
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