カテゴリ:美術展・個展など( 58 )
ハンマースホイ
先月のおわりに受けたテスト。
解答が発表されたので、(その前に自己採点してはいたものの)
答え合わせ。

やさしいほうはたぶんオッケイ。

むずかしいほうは・・・。

受けたみなさんにとっても よっぽど難しかった
ということがないかぎりアウトなはず。

「分からない」ではなく、「こんなの知らない」 というのが
けっこうあった。
うーん。

       ◇

テストがおわったら行こう!と楽しみにしていた展覧会。

ひと月かふた月前に、新聞でみかけた絵に
すっと心ひかれてしまった。

ヴィルヘルム・ハンマースホイ展。

静かなしずかな気持ちになった。

あらゆる扉のむこうや窓のむこうが気になりはじめる。
後姿の人物の表情を想像する。

経年とともに、あちこちの色の上にも
積もったりはがれたりと時間が流れているのが見えるようで、どきどきした。
結晶で構成されているみたいな色の具合にもみとれる。

そんな質感や色合いのものが、生活の中で
ふと目にする場所にいつもあったらいいな、と思ったりした。

予想どおり、もしかするとそれを超えて
すごくすてきな絵画たちだった。

先にフェルメール展へも行ったけれど、よいのだけれど、
かなり混んでいたので、あ、と思ったものだけじーっと見て
すぐにでてきてしまった。

ある程度落ち着いて見ることができないと
どうも挫折してしまう。これは性分。 

b0093920_045781.jpg

[PR]
by mpana | 2008-11-06 23:59 | 美術展・個展など
Après des vacances
b0093920_22581783.jpg
ずっとずっと憧れのひと。
とうとう、お会いする機会にめぐまれました。

バカンスのあとで “堀井和子さんのガラスとコラージュ箱”展へ。

とろりとしたあたたかみのあるガラス。
壁面には、ひとつひとつすべて手作りのコラージュ箱。

ガラスの質感や色や文字、そこにさす光。
わくわくするようなコラージュの数々。
いつも本の中から感じとっていた空気が そのまま目の前の空間に満ちていて、
もううれしく、ぶわーと気分が高揚する中、ひとつひとつ見てまわりました。

堀井和子さん。
もう本当にすてきな方でした。

10代のころに堀井さんの本に出会えていなかったら
ものの見方、感じ方がちがっていたと思う。

瞬間的なものと熟成していくもの。
堀井さんの本には、そういうわくわくのかけらがいつも随所にあって、
発見や収穫と同時に 未来への種まきまでもがされていたことに
読み返すたび気づく。


b0093920_2259347.jpgちょうど、雑誌 Olive に料理レシピの連載をされていたころのお話を
すこし聞かせていただきました。
(当時そのコーナーをいちばんの楽しみにしていました。)
そのお仕事は、本当に楽しかったのだそうです。
そして、いまは多くの情報を提供する雑誌はたくさんあるけれど
あの頃の Olive のような雑誌はあまりないですね とお話されていました。

たしかに Olive の根底には一貫して流れている なにかいいもの 
があったように思います。



そして今日、部屋の片付けをしていると
b0093920_22592563.jpg偶然に Olive からの切りぬきを貼ったノートがでてきました。

未来がすごくきらきらとしているようで、外国だってもうちょっと遠くて、
純粋に いろいろなところのいろいろなものを見たいなぁと思って
切り貼りしていたそのころの気持ち。
ちょっと思い出しました。

あの雑誌は、夢をいっぱいあたえてくれていたんだなぁ。

そして 堀井さんの連載や本たちからは、夢はもちろん、
知らなかったすてきなこと、気づかなかった美しいもの、
すきなこととじっくり向き合うことの楽しさ、など
あげればきりがないほど、おしえていただいたことがたくさん。
興味をぐいっとさらに広げてもらうことももたくさん。
(いまもなお、続いている)

堀井さんの本に会うことができて、
そしてとうとう堀井さんにもお会いできて本当にしあわせ。

心からのありがとうございます、が伝わっているといいな。

それから、この展示のことを教えてくださった方にも大感謝です。
本当にありがとうございました。
[PR]
by mpana | 2008-09-13 23:02 | 美術展・個展など
来訪者
b0093920_1204528.jpg

庭園美術館。 
すぐ隣は首都高だというのに、敷地奥の庭園や美術館(旧朝香宮邸)は閑静で、
都心であるのを忘れるほど。

展覧会 舟越桂 夏の邸宅

彫刻。
元来、人の形をした作り物が得意ではないので、
美しいし、すばらしいと思うものの、
いちばん強く思ったのは こわい だった。

すると、家族連れで訪れていた子どもたちの中にも
彫刻をみるなり 「こわい!」と言って、走り去っていく子がいたり。

同じだなぁ。

ものすごくリアルでありながら、焦点があっていないような、うつろな目。
不思議な体つきをした彫刻もあちこちにある。

おもしろかったのは、
男の子のほうが、こわがっている子がおおく、
女の子はわりと冷静に観察していたこと。

好みはさておき、いろいろなものをみてみるのは面白い。


b0093920_2395153.jpg
庭園にて、とつぜん目の前をかけぬけていった男の子。

サングラスしてたんだね。
とっさすぎて分からなかった。

ほんとうは、ちがう風に撮ろうと思っていたところだったんだけど
急な来訪大歓迎。

そういえば、
梅佳代ちゃんの“じいちゃんさま”
リトルモアでやっていた写真展は行きそびれてしまったので
かわりに本屋さんでページをめくる。
くすっ、わはは、そしてほのぼのな気持ちになる。

いいなぁ。
[PR]
by mpana | 2008-08-20 23:59 | 美術展・個展など
巨匠たち
b0093920_23102347.jpg


対決 巨匠たちの日本美術” 観に行ってきました。

12組24人の巨匠たちの作品対決。

ああ、とってもいいなぁ。さらにはすきだなぁ と思ったもの。
うわ、すごい!強烈すぎる!と驚いたもの。

このどちらかにあてはまるものはちゃんと覚えているのだけれど、
とにかくいろいろありすぎて、その他のものに関しては
どの作品が誰のものだったか、はたしてそれを今日観たのかどうかまで
記憶が大混乱。
とくに屏風、襖関係。クイズとかになっても答えられなそう。

ものすごく作品のボリュームがあったように感じる。

それにしても豪華なラインナップ。
圧巻でした。

光悦vs長次郎 焼物対決はやはりすきだった。
円空の仏像。ひとつひとつの表情に魅了された。
写楽。よく目にする絵とは違うものを初めてみた。
正直に人物の特徴をとらえた描写が爽快で愉快。

若冲の “仙人掌群鶏図襖” (上の写真の左側の鶏さんです)
強烈すぎて恐ろしいのに、見入ってしまった。
何羽もの鶏が展示ケースをつきやぶって飛び出してきそうだった。

あのリアルな鶏たち。夢にまででてきそう。
[PR]
by mpana | 2008-08-01 23:59 | 美術展・個展など
マティスとボナール
b0093920_21335390.jpg


南仏の光、色彩をたっぷりと味わう。

こんなに晴れた夏の日。
海が目の前に広がる葉山の美術館に
マティスもボナールもとてもよく似合っていた。

いろいろな土地や場所のそれぞれの光。
思いめぐらしてみる。

学生最後の旅行で一度訪ねた南仏。
注がれる光がものすごくまぶしかった。
映しだされるものもみな鮮やかだった。
ものすごく胸が躍って、街中の色をみてはわくわくした。
滞在時間は短かったけれど、印象は強烈だった。

その時の感覚がぐいっとひっぱりだされて
まるで、もう一度旅をしているみたいだった。

バカンスのにおいがした。

海を眺められるミュージアムカフェのケーキもおいしかった。
[PR]
by mpana | 2008-07-25 00:49 | 美術展・個展など
色とかたち
昨日、吉村和美さんの陶展へ。

スパイラルのエレベーター。
扉が開いたとたん、
なんとも美しい色とかたちが目にとびこんでくる。

到着するなり、その世界にどっぷり入ってしまい
うっとり。わくわく。

b0093920_11255520.jpg


淡いグリーンのような、ブルーのような飯碗。
さわやかさとあたたかさ。
優雅さとほこっとした雰囲気。

それらが同時にあるのってちょっと不思議だけれど、
そのどれをも感じる。


吉村さんに、色のお話を聞かせていただいた。

同じ系統の色でも、微妙にトーンのちがうものがあって、
どちらもきれいだなぁ、と思ってみていた。
すると、土に色を入れて釉薬でそれをひきだしているもの、
土でなく釉薬のほうにその色がのせてあるもの、
とそれぞれで方法を変えているのだそう。

先日、益子の陶器市におじゃましたのを覚えていて下さり、感激。
そのときいただいたうつわたちの
その後の活躍ぶりをお伝えすることもできてよかった。

使えば使うほど、さらに魅力が増していく吉村さんのうつわ。
大切にたくさん使わせていただこう。
これからも少しずつあつめるのが楽しみ。
[PR]
by mpana | 2008-07-08 11:46 | 美術展・個展など
未知
陶芸でいつもお世話になっている先生の作品の
展示会におじゃまさせていただいた。

オブジェ。

目にするなりはっとした。

枯山水のような空間が広がっていた。

白い土がきれいに、ゆるやかにゆらいだ楕円に敷かれ、
土から生まれた大小の花々が、ぽんぽんぽんと並んでいる。
粉砂糖がふわりとかかったチョコレートの焼き菓子のような肌質の花たち。

その姿はすっきりとひかえめなのだけれど、
幾重にもなる花びらの中に、なにかりんとした力を秘めているよう。

うつくしい。
しずかな気持ちでずっと眺めていたい世界だった。

きれいだなぁ。すごいなぁ。
これはどうなっているんだろうなぁ。
感動したり、考えたり。
しずかに眺めていたいわりに、頭の中はいそがしい。

まだまだ知らないすてきなこと。
まだまだ気づいていないすごいこと。
世の中にはたくさんあるなぁ。


b0093920_162335.jpg
                                      宵闇
[PR]
by mpana | 2008-07-04 23:59 | 美術展・個展など
ガラス
b0093920_2356932.jpg


水滴のようなガラス。
つるんとしていて、ぽってりとまるく、なんともかわいらしい。

これは、先日おじゃました庄子早苗さんの展覧会で
ひとめぼれしたペーパーウェイト。

机の上にちょこんといるので、何かやっている最中
ときどきそちらにそっと目をやる。
きゅっとうれしくなって、また元の作業にもどる。

吹きガラスでひとつひとつ作られる庄子さんのガラス。
まっすぐで、シンプルで、愛らしい。
どのうつわもすこしずつ形がちがっていて、
そのどれをもすきになってしまいそうで、ちょっと困った。

グラスなど、みていても
「きりっと冷やした日本酒をこれで飲んだらおいしそう」
「あー、これには食後酒を入れて飲んでみたい」
とお酒ばかりなのはともかく、
いろいろ想像し、うれしくなって、の繰り返し。

なやんだ末、ひとつグラスをいただいてきた。
さっそく手になじんでしまった。
この先ずっと大活躍してくれるはず。

b0093920_025510.jpg

[PR]
by mpana | 2008-06-30 23:59 | 美術展・個展など
ひまわり
ヴラマンク展へ。

佐伯祐三が影響を受けた画家の1人と知り、
ちょうど、展覧会をやっていたので観に行ってきました。

雪の積もった街の様子が描かれた作品が
すごくよかった。
道。真っ白な雪にところどころ土が入り混じっている様子。
両脇には、白いまま掃いて寄せられた雪。
その質感と色使いにひきこまれてしまった。

よかった。

でも、私にはやはりゴッホだった。
損保ジャパン東郷青児美術館には、ゴッホのひまわりがあるのです。

b0093920_15246.jpg
ひさしぶりに、絵画の前に立って、涙がでた。

これほどにすごいものがある。
それを実際に目にすることができる。

こんなしあわせなことってないと思った。

ゴッホが弟テオに宛てたたくさんの手紙の内容が頭をよぎる。
ひまわりにとどまらず、いろいろなことが自分の中で一周して、
なんとも言葉にしがたい気持ちで、ずっと絵の前にいた。

目が覚めた。


          ◆

いつもそっと、かつ盛大に応援してくれているみなさま。
ありがとうございます。
改めて身にしみました。

ときどき、その自覚がなくなっていることがあって、
しばらくすると、思い出させてもらうことに出会う。

今日もまたそうでした。
みんなの喜ぶ顔がすごくうれしい。
忘れそうになったら、ここを見て思い出そう。
[PR]
by mpana | 2008-06-18 23:59 | 美術展・個展など
モディリアーニ展
今週末まで。
かけこみで行ってきました。

プリミティブアートに影響されていたこと。
彫刻を一生懸命やっていたこと。
人物画の独特な味わいへとつながるルーツを知る。
なるほど!

以前観たモディリアーニの展覧会は
モディリアーニと妻ジャンヌという主題で
2人が出会い、どのように互いが影響をもたらし、
その中でどんな作品が生みだされていったのか、という構成だった。
今回は、モディリアーニのアートの歴史を追うもの。

双方とも楽しかった。

同じアーティストをいろいろな角度からみると、
また新しい発見があって、さらにおもしろくなる。

展覧会の切り口。未知数・・・。
そんなことについていろいろ考えていたら、
なんだか楽しくなってきた。

b0093920_124319.jpg
                    サインをしなくても、「これは○○さんが作ったものだ!(描いたものだ)」とわかる、
                    そんな作品を生みだす人たち。
                    昔も今も、ほんとうにほんとうにすごいなぁと思う。

b0093920_154380.jpg
                    マリー・ローランサンの肖像画。
                    肖像画がならぶ中で、いちばんはっきりと目が合った絵。
[PR]
by mpana | 2008-06-06 23:59 | 美術展・個展など