カテゴリ:美術展・個展など( 58 )
オルセー美術館展
b0093920_2131930.jpg行ってきました。

印象派の絵画。
作品はどれもきれいだなぁと思う。少女の頬がやわらかい紅色にそまっていたり、光の感覚だけの世界に入ってしまったような淡い色の世界。そういうのはすき。でも、きれいだな、と思う以上に心に響くものがあまりなくなってしまった。以前はもっと感動しながら観ていたと思うのだけれど・・・。






やっぱり、ゴッホがすき。2点しか作品はなかったので、
その2つの前でしばらく過ごす。
絵の前に立っていると、
ゴッホという人、そして思いがすごく伝わってくる気がする。

きれいに夢の世界みたいに描くのとは違う。
そこにある自然やものを、一度自分の中に入れ、
自分の中を通った後、作品としてキャンバスに現れるもの。
そこには、芸術、絵に対する強い情熱が込められていて、
人間には敵わない自然のすごさ、色のすごさ、というのが
額縁からはみだしそうなくらいに力強く描かれている。

絵のことはよく分からないけれど、
ただ、ゴッホを観ると、美しく繊細な作品を描く画家以上に
強烈にうったえかけてくるものがいつもある。
心がぐいっと動かされる。

ゴッホ以外では “フランソワ・ガラ” の
「ベートーヴェンに捧げる思索のための神殿、神殿幻想、月光」
という作品が気になった。

ベートーヴェンの「月光」。
学生時代、ピアノをならっていた頃は、夜雲の合間に見え隠れする月の表情を
イメージしながら弾いていた。
ジャック・マイヨールがこの曲を弾きながら、「海に深くもぐっているときの深海の様子はまさに
この曲のイメージ」、と語っていたのを聞いてからは、
ときどき海の奥深くを想像して弾くようになった。

今日観たガラの作品は、その両方とも違うものだった。
モスクのような形の神殿が中央にあり、光を放っている。
周りは夜空に雲、森。

家に帰って、ガラの絵を思い浮かべながら弾いてみた。
想像するものが違うと、気分が少し違った。
でも、今までのイメージの方が自分にはしっくりくるみたい。

絵と音楽の日でした。

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上野公園、桜が咲いてました。大寒桜かな?
本番の桜のほうは、つぼみがふっくらしてました。
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by mpana | 2007-03-08 22:01 | 美術展・個展など
“生活の中のデザイン”
b0093920_23202267.jpg東京国立近代美術館へ。

今日は、ギャラリートークに堀井和子さんがいらっしゃる日。
お話を聞いてきました。

堀井さんはご本人が本で紹介されている
すてきなものたちが持つ雰囲気と
同じ空気をまとっている、そういう感じでした。
(すっきりと、温かみのある、気持ちのよい など)

とてもすてき。
そして、すてきな年の重ね方をされていらっしゃる
そう思いました。

今になって、なんだか胸がいっぱい。


このギャラリートークの後に、
展覧会をみました。

バタフライスツールなど、
本物を初めてみたのだけれど、
つなぎあわせた部分の木目が
きっちりとあっていて、そこにみとれてしまいました。
樺桜、ローズウッド、メープルのスツールが展示してある中で、
ローズウッドのものが特にすきで、しばらく眺めてしまいました。

他にも「あっ、これがあの!」といった道具が
いろいろ展示されていて、面白くてゆっくり見ていたら
あっという間に閉館時間。

今日もいい時間を過ごせました。
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by mpana | 2007-02-17 23:50 | 美術展・個展など
ビル・ヴィオラ展
今年初のアート鑑賞は
ビルヴィオラとなりました。

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ビデオアート。
先日駆け足でみたのを今度はじっくり鑑賞。

人の動き。
スローモーションにすることで
より豊かな表情が生まれたり、まるで静止画のように見えたり・・・。

いちばん最初に出会う「クロッシング」という作品。
火が燃えたぎる音と水が滝のように流れる音が
同一のように聞こえて、発見だった。
火と水。相対するものが同時に発生し、
それぞれを沈静化していく。
バランス。
何事もなかったかのように炎も水も
それぞれを打ち消すかのようになくなっていった。

アートの中に入っていくような作品たち。
ふと、直島の南寺を思い出す。
あれほどのものにまた出会えたらいいなぁ。

ご一緒したおともだち。
さすが学芸員のたまごさん。
美術館そのもののつくりなど一生懸命みては
メモをとってる。
現代アート本も真剣に吟味してる。

作品が10分くらいの長さのものが多くて
けっこう時間を費やした。
『キャサリンの部屋』という作品が
すきだった。
キャサリンさんの朝から夜までの動作をならべて
ゆっくりとみせてくれる作品。
ヨガをしてたり、お裁縫してたり、勉強してたり。
時間帯によって窓の外の光の具合がぜんぜん違う。
ゆっくりぼんやりみていたかった。

ふむふむ。

その後、ヒルズ展望台もセットになっているので
ぐるりと回る。

おともだち 「夜景っておもしろいねー!」だって。
「女の人って『うわぁ、きれいねー』とかいうのにね!」
なんて言って笑ってました。
それでいいのです。

いろんなものが見えてほんとおもしろかった!
一つ目の望遠鏡をもってたおともだち。
なんだか大航海時代のコロンブスみたいに
片目でのぞきながら度をあわせてるのに
笑ってしまいました。
ヒルズレジデンスのお部屋とか、見ようと思えば見えちゃう。
(用途違い。あくまで美術鑑賞用です。)

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                 ななめ上にぼんやりお月さま。

高みの見物を楽しんだ後、
私のリクエストで青山ブックセンターへ。

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こんなに美しい本がありました。
染めや原料について知りたかったのでちょうどよかった。
ひらくだけで、鮮やかな色にわくわく。

それから最近、クリムトが気になっていて
画集を探したのだけれど、これというのがなく
そちらは断念。

そんなこんなでもう21時。
おなかがすきました。

両者意見一致でスペイン料理へ。
10年来のお気に入り、「プエブロ青山」へ。

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もちろん、大好きなマッシュルームも2皿オーダーして
店員さんに「もう十分では?」
なんて思われていたようですが
もう、とまりません。

お話もとまらず、
「まだ話たりないねー!」
なんて言いながらてくてく渋谷まで歩き
(途中もう一回ブックセンターの本店に寄ったらしまってた!)
名残惜しい中帰路に着きました。

でも、終電でした。
ひさびさの終電。今日はすいてた。

年明け最初のアート鑑賞。
有意義でした。

また行こうね。
ありがとう!
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by mpana | 2007-01-05 23:56 | 美術展・個展など
チョコレート展
“CINQ” さんにて、
『チョコレート展』をされているということで
伺いました。

堀井和子さんデザインの缶ケースを買いました。
実際にチョコが入っている小さいサイズではなく、
Mサイズの白、Lサイズの黒にしました。

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白黒コンビで欲しくて、重ね合わせた結果
この2つになりました。
机の上の小物などの整理に
使おうと思います。

ほかに、アルネ最新号とペーパークロス(堀井さんの)も購入。

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堀井さんの食器もみたかったのだけれど
もうなかったみたい。最終日だものね。

こちらのお店は、今まで行こう行こうと思っていながら
今日が初めて。
柳宗理さんのキッチングッズがあったり
マリメッコのグッズがあったり
小さな空間にすてきなものがいっぱい。
うれしい場所です。
明治通り沿いにひっそりあるっていうのもいいなぁ。

今日は散髪にも行きました。
だんだん短くなっていってます。
気軽に、身軽に、シンプルに・・・。
これに髪の毛だけは近づいてるかも!!!

美容院に行く手前の道で
ぐうぜん美容院帰りのおともだちにばったり。
サロン日和!?
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by mpana | 2006-12-15 22:49 | 美術展・個展など
セツローさん展

なんだかまだ時差ボケなのかなぁ。
午前中ねむくてぼんやり。
昨日ガウディの本が届いたので読みながら
うとうとしてしまいました。

ガウディが知りたい!―建築・デザイン・アート・人物・謎が丸分かり
外尾 悦郎






午後からは 『うつわ祥見』 さんへ。

以前、「セツローさん」を読んでから、
ぜひセツローさんの作品を観たいと思っていたのですが
今週展覧会をされているということで伺いました。

静かな住宅街にギャラリーがあります。
歩いていると、途中で海も見えてきました。
どきどきしながらしばらく歩くと、
「小野セツロー 手の仕事展」 の看板を発見。

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すてきなギャラリーです。
そして、セツローさんの作った「かんざし」「スプーン」「フォーク」
などが、並んでいます。
すてきなものがある空間に足を踏み入れると
なんとも心地良い空気が流れてる。
色々な場所でいつも感じること。

ゆっくりとひとつひとつ観てまわります。
なんて温かいんだろう!
それぞれがとても愛嬌のある、やさしい形。

祥見さんともお話させていただき、
作品や本について、聞かせていただきました。

木のスプーンでとても気に入ったものがあったのだけれど
スプーンは全て完売(展示はしてあったものの予約済)でした。
今後もなかなか手に入らないかもしれないそう。
一枚の木を、機械にたよらず手でずっと削っていって
スプーンの形に仕上げるのは、たいそう力が必要なので、
制作が難しくなってきているみたいです。
残念。

でも、もうひとつ、ひとめぼれしたかんざしがありました。
黄色のトンボ玉がついていて、
うるしの部分とのバランスもすき。
今度いつ出会えるか分からないので
買ってしまいました。

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かんざしの袋もセツローさんの字と絵です。
ひとつひとつ違って、とても愛らしい。

こんな風にやわらかい気持ちにさせられる作品を作る
セツローさん。
人の温もりや、素材に対する愛情、使う人への気持ち
たくさんのものを伝えてくれる。
出会えてよかったなー。

それから、そういったすてきな人たちを
みんなに教えてくれる祥見さんもすてきです。

ひっそりとすてきな人たちがいっぱいいる。
そのことが、私はとってもうれしい。
そういう方々と会うのが元気の素になってる。
ありがとうございます。


ほわーっとした気持ちになりながら、
今晩はプチ忘年会。
しゃぶしゃぶでした。

ぐんと年上の先輩と、かわいい後輩ちゃん。
なんだかみんなだいすきだー。
今日はちょっと酔っ払いだー。
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by mpana | 2006-12-13 23:55 | 美術展・個展など
こんどこそ
スーパーエッシャー展へ行ってきました。

最初はモノトーンの版画が続きます。
小さくバッハが流れていて、
こんな雨の日のしっとりした雰囲気が
あっているような気がしました。

エッシャーは「光と影」や「表と裏」などの関係を
注意深く捉えられる人なんだなぁ。
そう思いながら進んでいきました。

直線や曲線でこれほど陰影や立体感が
表せるなんてすごい。
(よく見るとものすごい線や点で作品が
なりたっている)

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                   「デルフトの中央広場」(図録より)

視点もおもしろい。

その先に行くと、
もう一つ一つの作品の前で、
頭がぐるぐるになってきました。
「どうして頭の中でこんなに不思議な構図を
計算しながら描けるんだろう」

平面も立体も一つの作品の中に
組み合わせているそうで、
それが「これは一体どうなってるの?」
を引き起こす原因らしい。

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                  「上昇と下降」(図録より)

これは階段を上っている人はずっと上り続け
下っている人は下り続けるという
実際にはありえない構図になっているもの。

アルハンブラ宮殿のタイルから影響を受け
平面を規則的に分割したパズルのような作品も
登場し、これもおもしろい。

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               「円の極限」(図録表紙)

こういった構図を考えていく過程が
エッシャーノートとして公開されていて
細々した計算や組み合わせの下書きなどが
あって、興味深かった。

すごいなぁ。
自分の頭でこんなこと考えてたら
ぐちゃぐちゃになっておかしくなりそう!
見ているだけでも混乱してくるもの。

試しに帰りの電車の中で
パズルみたいになにか組み合わせる
モチーフを考えてみた。
ノーアイデアのところ、車窓から
スズキ自動車の看板がみえた。
「そうだ、Sの字だったらパズルみたいに
ずっと組み合わせられる!」

せいぜいこんなもの・・・。

エッシャーさんはすごいな。

展覧会サイトもかっこいいです。
         ↓
スーパーエッシャー展-ある特異な版画家の軌跡-
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by mpana | 2006-11-28 21:05 | 美術展・個展など
ダリ回顧展
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行ってきました。

やっぱり平日とはいえ
混んでました・・・。

でも、面白かったー。
行ってよかった。

不思議な組み合わせの絵の中に
様々なメッセージがあって、
おうちで図録の解説を読んでみて
「なるほどー!」ってなりました。



画家の目になって世界や現実を見てみたい。
展覧会にでかけるといつも思います。

そうしたらどんな風に見えるんだろう?
その人が描く世界のように映るのかな?
それとも、私の見ているものと同じで
そこから想像力をとばしているのかな?

画家に限らず、他人の目になったら
どんなだろう。切り取る世界が違って
目をやるところが違って。

そもそも、そういうことを感じるためにも
作品をみているということなのかな。

どうどうめぐり・・・。


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               図録。かっこいい作りになってます。

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               カバーをはずすとこんな感じ。
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by mpana | 2006-11-15 22:34 | 美術展・個展など
日本民藝館
今日はお天気。
スーパーエッシャー展を観に行こう!

はりきってBunkamura ザ・ミュージアムへ
でかけました。

「あれっ?」
ほど近い場所まで行くと、大きなたれ幕に
11/11~ って書いてある。

わー、まだやってなかったー!
勇み足でした。

でも、だいじょうぶ!
この近くにもうひとつ観たい所があったのです。

その前にブックファーストへ。
ずいぶん長居して、この3冊をセレクト。

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「地球の上に生きる」 アリシア・ベイ=ローレル
「日本の旅ごはん」 向笠千恵子
「夾竹桃の花が揺れる頃に」 玉井恵美子

ここか青山ブックセンターに行くと
どうしてこんなに読みたい本だらけなのかなぁ。
読むのたのしみだなー。

お昼をすませて駒場へ移動。
ずっと行きたかった『日本民藝館』へ。

ここは時代や地域を問わず、
すばらしい作品の数々が展示されている。

民藝といえば
○○さんが作った○○という作品
というような美術作品とは
異なる種類と捉えるものかもしれないけれど、
その時代に生きてきた人たちが
生活の中で必要として
作り上げてきたもの、その機能性などの
追求とともに生まれた美というものも
とても貴重ですばらしいと思った。

そういったものたちを
民藝運動を通して、後世に伝えてくださった
柳宗悦氏の情熱もすごい。

それぞれの作品
特にタイトルがあるわけではないので
勝手に自分の中でイメージを膨らませたり
色の組み合わせや、微妙な色の具合に
感心したりしながら、じっくり眺めてきました。

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左の「少年民藝館」は約20年前に出た本ですが、
この表紙にひかれ、そして内容も、日本のみならず各国の民藝を
若い人たち向けに紹介しているものでとても面白そうで、思わず
買ってしまいました。

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柳宗理氏デザインのカトラリーも
あまりにフォークの形が愛らしすぎて購入。

この他にも、木の机のテーブルクロスにしたら
とても似合いそうな布など、魅力的なものたちが
たくさん。

民藝館の建物自体も、古い日本家屋で
2階に太陽のやさしい光がふわっと差し込んでいて
とても気持ちのよい空間でした。

駒場のお散歩も気持ち良かったし、
たくさん歩いてもぜんぜん疲れない。

いいものを知ることができて、体力作りも
徐々にできてきて、ほんとしあわせ。

いろいろなことに感謝です!
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by mpana | 2006-11-08 20:50 | 美術展・個展など