![]() 葛を溶いたようなとろりとした質感。 そのやわらかさと同時に真摯なほどの透明さをあわせ持っている。 それを通してみる ものの輪郭の淡さは うつくしい記憶をぼんやりとおもいだしているときに ちょっと似ている。 展覧会というシチュエーションでなく、 実際に家で 等身大の感覚で見ると そのときには気づかなかった ガラスに内包されていたものが ぽわっとあらわれてきた。 自分で選んだのだけれど、日がたってみると どこかから特別な贈り物がやってきたみたいでなんだかうれしい。 ◇ ふとテレビをみるときれいなセピア色。 あ。 グレゴリーコルベールの特集がちょうどはじまるところだった。 心がすっと静かになって、広く深くなる。 昨年みたときの感覚が一瞬にしてもどった。 じーんとした。
by mpana
| 2008-10-05 22:58
| アート
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